2020春のお茶ツアー中止のお知らせ

「手摘み始めたよ!」とのお知らせがあり、昨日、富士市の秋山園さんへ行ってきました。本当ならば「清明の日のお茶づくりツアー」で、新茶シーズンを待ちかねたお茶ラバーズとともにお邪魔するはずでしたが叶わず、です。

そふと研究室では、2月末から5月半ばまで延べ31日間、12種類のお茶ツアーを予定していましたが、3月21日に半日、1グループの「茶の町ウォークツアー」を実施したのみ、その他すべてのツアーを中止としました。

2月初旬に気合を入れてツアーをリリース、半ばには日本茶インストラクター協会様の会報誌にもパンフレットを折り込んでいただきました。同時進行で新型コロナウイルスの感染も深刻化しつつあり、出足は鈍く、貸切バスやタクシーでの移動、静岡県外からのお客様は長距離移動の不安を理由に、いただいたお申し込みもキャンセルが続きました。

あの茶畑のどこが危険なのかと悔しい思いが続きましたが、今、急速な感染拡大を目の当たりにし、中止の判断をしてよかったと思います。こうしていよいよお茶時期が到来すると、1年で一番大事なときを迎える茶業者さんの、例年以上の緊張が伝わって、こちらのドキドキも高まります。さまざまな事柄に思いを巡らし準備する皆さんに、余計な不安を感じさせるわけにはいきません。

「その時、その場でしか体験できないもの」を提供することは、弊社がツアー企画で注力するところではありますが、今年は最も得意とするテーマ「お茶」のトップシーズンを見送ります。切ないけれど、こうなってみて、あらためて自分たちだけでできるツアーはなく、突飛なオファーにおもしろがって応えてくれる茶業者さんと、巡りくる季節をはじめ人の手の内にはない自然の力と、「行きたい!」と言ってくださるお客様の気持ちあってのことだと気づかされます。

いつになれば晴れ晴れとした気持ちでお客様をお迎えできるのかわかりませんが、形を変えてでも、今春のまぼろしのツアーたちを実現できれば、と思います。そのときには、またお知らせしますので、静岡のお茶の現場を見に来てください。再開後のツアー情報がほしいよ、という方はメール(info@soft-labo.net)でご連絡ください。

そして、現場に行けないこの春は、ぜひ、新茶を心待ちにしていただき、たくさんお茶を飲んでください!昨日、秋山園さんでお会いしたお茶摘みのお姉さんたち、口をそろえて「今年の芽はいいねー、ほれぼれする」とおっしゃって、自慢気に摘んだ葉っぱを見せてくれました。

「どのお茶がいいの?お薦めを送ってよ」という声があれば、ご要望にお応えします!

長々失礼しました。

皆さん、くれぐれもご自愛くださいませ。“