行ってきました!製茶問屋の仕事拝見と農家の枝垂桜 2010.3.20

製茶問屋の仕事拝見と農家の枝垂桜 2010.3.20

 

日本一の茶どころ静岡で、お茶を知る旅、ふれる旅 第3弾は、キャンセル待ち続出の大盛況ツアーに!バスが窮屈になってゴメンなさい。

北は北海道、南は広島、はるばる静岡へのお越し、ありがとうございました。

 

まずは静岡を味わって

集合場所は「喫茶一茶」。JR静岡駅の地下にある静岡茶専門喫茶店です。

開店時間を少し早め、11人定員のところを13人、それでも通常と同じに3種類のお茶からお好きなものをオーダーできるよう、特製チケットを用意してくれたスタッフの皆さんに感謝。スペシャルな解説者(後に再登場!)もついて、朝一番、お茶のまち静岡の心意気を、じんわり感じていただけたのではないでしょうか。

 

歴史も味わいのひとつ

ご参加いただいた25名を2班に分けて、「喫茶一茶」と交代で、静岡茶の歴史ミニ解説。担当は、静岡市のボランティアガイドの会「駿府ウェイブ」の河口庸子さんです。

彼女は日本茶インストラクターでもあり、お茶の歴史は得意中の得意。駅前広場に設置された徳川家康、幼少期の像の前で、大御所様にも愛された静岡茶をアピールです。

 

ジャンボタクシーで天空へ

貸切バスでは登れない急傾斜の農道は、ツアー企画者の悩みどころ。こんなときは仲間の千代田タクシーさんのジャンボをチャーターです。

茶畑の先に安倍川流域を辿り南アルプスまで、賎機山の稜線のこんもり茶園、そして静岡市街地と駿河湾、静岡をぐるり満喫できる3風景は、絶対見てほしい景色なのです。

(スタッフ手薄で写真は一部、昨年のものを使用しています^^;)

  

2009年5月撮影 2009年5月撮影

 

好感!若き農家さん

下界?では、静岡市葵区福田ヶ谷、大塚農園の大塚剛英さんが、茶園やブドウのハウスをご案内。周辺地区に、他に農家の跡取りはひとりもいないというなか、親子3代、新たな農業にどんどんチャレンジしています。ブドウの木の下で走りまわる烏骨鶏も人気です。

目も口も心もご馳走バイキング!

贅沢です!大塚家の庭の枝垂桜は満開です。

その下で、これまた仲間の安東米店炊飯チームが、巨大胚芽米カミアカリ(玄米)と、静岡森町堀内米キヌヒカリを炊き立てでご提供。

ふきのとうや椎茸の天ぷら、なめこの味噌汁、蕗や芋茎(ずいき)の煮物、野蒜(のびる)の松前漬け、漬物、梅干!大塚家周辺で採れた食材でお母さん手づくりのおかず。極めつけは烏骨鶏の卵!デザートの黄身餡うぐいす餅もオリジナルです。

製茶問屋体験サーキット

午後は、和田長治商店と山梨商店の2軒で30分×4種類の体験。ひとくちに言うと「お茶を仕上げる」製茶問屋の仕事を、シンプルだけれど原点がわかる手仕事で見せていただきました。遂に!お茶屋さんの秘密を垣間見るときが?!

 

受け継がれていく伝統の技

和田商店には、昔ながらの製法を見せる工場があります。仕上げ室内で火入れ一筋、ベテラン職人の松下豊さんと、呈茶も天下一品の若き職人、小泉泰士さんに作業の説明をいただきました。

篩分け(ふるいわけ)前後の茶葉を見比べたり、炭火仕上げ後の香りを嗅いだり、小泉さんの優しい解説と、松下さんの火入れの迫力。皆さん、時間を忘れて二人を質問攻めです。

 

室外では社長の和田治夫さんが、富士山頂上の浅間大社奥宮ご祈祷の『富士山プレミアム茶』を、お薦めの柚子最中とともにご提供。和田さん自ら農家の方々と富士登山を敢行したときのエピソードが、お茶の味わいを深めます。

富士山プレミアム茶はお土産にもいただきました!

 

機械の手本は人

山梨商店では、社長の山梨宏之さんが手篩(てぶるい)の技をご披露。篩の目の大きさで茶葉を徐々に仕分けていきます。回したり、叩くようにしたり、すくうようにしたり。一見できそうな気がする動作ですが、同じ振り幅で同じリズムを刻めるのは熟練のたまもの。

いく種類にも分類された粉や棒などがすべて、さまざまな製品に生かされるのだそうです。

 

茶商気分で拝見体験

山梨商店の入口付近では、朝、「喫茶一茶」に解説者として登場した前田冨佐男さんが、再び「鑑定」の出張講座を開催。TVチャンピオンとして名の知れた前田さんだけに、皆さん多くを吸収しようと真剣な表情。今回は、いろいろな品種のお茶の特徴を聞きながら、実際に鑑定。熱湯を注いだ茶碗から茶葉をすくって香りを嗅ぎ、スプーンで味をみる。うーん、違いがわかったでしょうか?

前田さんからはプレゼントも!

 

終了後、「時間が足りないよ」との声。皆さん、今度は泊まりでじっくり学びに来てください。

 

ご参加 25名 ありがとうございました!